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【2024/03/29 17:46 】 |
小説書きました!
東方の小説を書いてみました。
是非見ていってくださいね♪♪
前までリンクにしてたのですが、「続き」という機能を知りませんでした・・・
なので折角なので使ってみます☆
 アタイさいきょー説
                                                         作:ニーハオ
主な登場人物紹介。
チルノ:今作の主人公。自称てんさいでさいきょー。
大妖精:チルノの親友。今回新しい能力に目覚める・・?
魔理沙:普通の魔法使い。図書館通いの文学少女。
霊夢 :楽園の巫女さん。今作では残念な人。
紫  :妖怪。その笑顔の下には何が隠されているのか分からない。
幽香 :妖怪。怒ると怖い人。怒らなくても怖い人。
では本編をお楽しみ下さい。
 
 
「あっついなぁ!もう!」
湖上の氷精、チルノは叫んでいた。大声で叫んだあとは、何か呟きながら考えている。
「本当に暑いわね・・・これはれいむの言っていた『いへん 』ってやつなんじゃないかしら!」
「たしかにそうだね・・・夏にはまだ早いもんね・・」
友達の大妖精、通称大ちゃんも首をこくこくと縦に振っている。
「これはもう『いへん』だわ!だいちゃん!アタイが解決してくる!」
「えぇ!?異変は霊夢さんや魔理沙さんが解決してくれるんじゃないの!?」
「そんなの待ってられないよ!大丈夫!アタイはさいきょーだから!『いへん』を解決してれいむやまりさを驚かせてやる!」
「が、がんばってね~!」
こうしてチルノは出発した。自信満々なチルノと対称に大妖精は不安な様子だ。
「大丈夫かなぁ・・・チルノちゃんはああ言ってたけど誰かに相談しておいた方がいいよね・・・」
 
 
一方チルノも少し悩んでいた。
「どこに行けばいいのかしら・・・」
しかし悩んだのはほんの数分だった。元々突っ走るタイプなのだ。悩むのは性に合わない。
「まぁ何とかなるわよ!アタイGOGO!」
てくてくその辺を歩くチルノ。しかしすぐに自分が飛べることを思い出すと、
空から見渡すことにした。
「この見事な作戦!やっぱアタイは天才ね!」
チルノは空を飛びながらその辺を飛び回る。しばらく飛ぶと見えてきたのは紅魔館。
「そういえば、前にれいむが来た時は紅魔館へ『いへん』の解決に行ってたわね・・よし!」チルノは
紅魔館を目指すと一直線に飛んでいった。
 
 
「・・・なんて事考えて紅魔館に行っちゃったんじゃないのかな・・・」
大妖精はまだ悩んでいた。チルノが数分考えて出した結論は大妖精があっさり思いついていた。
「美鈴さんは優しそうだけど・・・咲夜さんとかレミリアさんは少し怖そうだったもんなぁ・・・どうしよう・・・」
「どうかしたの?」
「ひゃぁっ!」
突然現れた狭間から出てきたのは、狭間の妖怪、八雲紫だった。
尋ねてきたものの、心配と言うよりはいつもどおり好奇心からの質問のようだ。
大妖精は教えて良いのかどうか迷ったものの、この人なら教えても大丈夫だろう、と思い、
辿々しく説明を始めた。
「えっと・・・というわけで、その・・・チルノちゃんが紅魔館に行っちゃったんじゃないかなって思うんです・・・」
話を聞いていた紫は、クスッと笑うと、全てを理解した顔になった。
しかしわざと深刻な顔と声を作ると、
「そう・・・それは確かに心配ね・・・紅魔館の美鈴は優しいけど・・・咲夜とレミリアは怖いものね・・・」
と言って見せた。
「えぇ!や、やっぱり紫さんもそう思いますか!?」
「えぇ・・・心配だわ・・・見てきてあげましょうか?」
「いいんですか!?ぜ、是非お願いします!私も行ければ良いんですけど・・・」
「いいえ、その気持ちだけで十分よ。チルノちゃんの無事を祈っててあげてね?」
「はい!ありがとうございます!紫さん!」
最後まで心配させたまま、
「さて・・まずは紅魔館ね・・・」
紫は湖を後にした。
 
 
「たのもう!『いへん』をかいけつするため、このやかたのあるじをとうばつしにきた!・・・あれ?」
「すぅ・・すぅ・・すぅ・・」
当然ながら紅魔館の門番、紅美鈴はお昼寝をしていた。
「なんだ、寝ちゃってるのか。アタイは優しいからプレゼントをあげようっと!」
チルノは空気中の水分を凍らせて氷枕を作ると、美鈴の頭の下に敷いた。
「すぅ・・すぅ・ひゃっ!してません!お昼寝なんてしてません!目をつぶって心の目で警護してたんです!
だから咲夜さん!ナイフを投げないで・・・ってあれ?確か・・・
チルノさん、でしたっけ?」
「そうだよ?お昼寝してたの?気持ちいいよねー!」
「そうですよね・・いや、違う違う違う。お昼寝なんかしてません!心の目で警護してたんです!
ん?何ですかこれは?」
チルノが敷いた氷枕を見る。
「あ!これは氷枕だよ!これで寝ると気持ちいーんだよ!」
「え?そうなんですか?ありがとうございます!じゃあおやすみなさ・・・」
(ザクッ!
「グフっ!」
「美鈴・・・?そんな上手いことは言わなくていいのよ・・?それより貴方の仕事は何だったかしら・・?」
「さ、さささ・・咲夜さん!ちゃ、ちゃんと警護してましたよ!私は心の目でも警護が出来るんです!」
「へぇ・・・それは初耳ねぇ・・・じゃあ・・心の目でこれも避けなさいッ!」
「へ・・?いやいやいきゃーーーーーー!」
時間を止められて気が付いた時には目の前に無数のナイフが。
(ピクピク
「返事がない。ただの中国のようね。」
そこで初めてチルノに気が付く。
「あら・・?湖の妖精が何の用かしら・・?」
チルノは今の光景を見たにもかかわらず全く動じない。
「うん!アツがナツイからこれは『いへん』だとおもったんだ!それでちょーさに来たの!」
「・・・」
「・・・」
「夏が、暑いから?」
「そう!それそれ!」
 咲夜は深い溜息をついた。別に「子供」の相手は嫌いではない。彼女も女性であり、人間なのだ。
しかし、美鈴の相手をした後でこの元気な妖精の相手をすると思うと、自然に疲れる未来が見えても
仕方がないというものだ。第一今は夏ではない。確かに咲夜も最近暑いというのは感じていたものの、
氷精ほど寒さ暑さに敏感ではない。
「それで、貴方はお嬢様に会いたいのかしら?」
「うん!レミリアに会わせて!」
「・・・」
レミリアが何かしたら自分が気が付かないはずはない。つまり、何もしてないのだろう。事実、最近レミリアはずっと博霊の巫女とティータイムを過ごしているくらいで、
寂しさを感じていたり・・・いやいや、主の行動にちょっかいを出すわけにはいかない。
あの人は主で私は従者なのだから。いや・・でも・・・・
「あのー・・もしもし?咲夜?どうしたの?ブツブツ考え込んじゃって。」
「い、いや、何でもないのよ。」
いつのまにか考え込んでしまっていたらしい。
「お嬢様は何もしてないと思うわ。でも、貴方の言う『異変』を調べたいなら
図書館を使って良いわよ。ただしパチュリー様に声をかけてからにしなさいね。」
「うん!ありがとう!」
チルノは元気よくお礼を言うと早速図書館へと向かった。
「紫の言う通りホントに来たわね・・・あの妖怪も何を考えていたのやら・・・」
 
 
大妖精はというと、博麗神社を目指していた。
「チルノちゃんの無事をお祈りしようっと!」そう思ってふわふわと飛んでいった。
すると向こうからもふわふわと黒い影が飛んでくる。
「あれは・・ルーミアさん?」
飛んでいたのは、闇を操る妖怪、ルーミアだった。いつもどおりの天真爛漫な顔でふわふわしている。
「やっぱりルーミアさんだ!おーい!」
手をぶんぶん振ると、向こうも両手を振ってくる。
「あ、大ちゃんだ~!どうかしたのか~?」
「それがね・・・かくかくしかじか・・・」
「そーなのかー」
「あ、やっぱそれ言っちゃうんですね。」
「そーなのだー」
「・・・じゃあ、私はそろそろ神社に行くけど・・・ルーミアさんも一緒に行きます?」
「おー!それは良い考えだなー!行こう行こう!」
こうして大妖精とルーミアは二人仲良く神社に向かった。
この時は・・・あんな事になるなんて・・・二人は想像もしなかった・・・
「・・・そこっ!不吉なナレーションをしちゃダメです!」
・・・大妖精。地の文を読む程度の能力・・?
 
 
一方紫はというと、風見幽香の太陽の畑を訪れていた。
「そんなわけで、チルノがいずれ来ると思うわ。それじゃ、よろしくね~♪」
用件だけ伝えると、さっさと紫は消えてしまった。
一方幽香は、
「全く・・・しょうがないわね・・・まあいいわ。面白そうだし。でも・・・
タダってのは面白くないわね・・・」
1人不敵な笑みを浮かべていた。
 
 
場面戻ってチルノはというと。
「ふー・・・このお屋敷は広いわね・・・やっと図書館に着いたわ・・アタイが歩いてる間に
イベントが二つ程消化されたんじゃないかしら・・?」
・・勘が鋭くなっていた。
「とりあえず、パチュリーを探さないとね!」
あっちでキョロキョロ、こっちでフラフラ探していると、
「どうかしたのかしら?」
動く大図書館、パチュリー・ノーレッジが声をかけてきた。
「あ、えっとねぇ・・」
話そうとした瞬間・・・
「どいたどいたどいたーっ!」
窓を突き破って入って来たのは普通の魔法使い霧雨魔理沙。
「今日も元気に図書館通いだぜ~☆アタシは文学少女!」
「また本を盗みに来たのかしら?」
「盗むとは失敬な。アタシは『借りに』来たんだぜ?」
「どちらかというと『狩りに』でしょう・・・」
「文字の違いなんて読者にしか分からないぜ。」
どくしゃ?とチルノが頭を捻る。
「全く・・・門番は何をしているのかしら・・・」
「あ、門番なら寝てたよ(寝てたぜ)」
見事に揃って証言する二人。あとでまたお説教ね、とパチュリーは呟く。
「で?チルノは何の用なのかしら?」
「えっと・・・それはね~」
チルノは二人に今年は特に暑くなったことを相談する。
パチュリーはやや呆れた顔で、魔理沙は楽しそうな顔で話を聞く。
二人はすぐに事情を把握し、魔理沙が言った。
「なるほどな・・・分かったぜ!チルノ、答えは太陽の畑にあるぜ!なぜなら・・・」
魔理沙は説明を始めるがチルノにはさっぱり分からない。
「とりあえず、太陽の畑に行けば良いんだね!」
「ああ、そうだぜ。でもチルノ、さっき言ったことは理解できたのか?」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「あ、あったりまえじゃない!アタイは天才だもん!」
「そうか、ならいいんだ。ところで、太陽の畑には行けるのか?」
「あ・・それは・・わかんない・・かも。」
「そうか、じゃあアタシがついて行ってやるよ。折角だし、ホウキに乗るか?」
「えっ!いいの?」
チルノが目をキラキラさせながら言う。その時。
「私も行くわ。」
パチュリーが言う。
「え?でもお前・・・喘息は大丈夫なのか?」
「行くわ。」
「いや、そんなに大人数じゃなくても大丈・・」
「行・く・の・よ。」
「はい。」
ムキになっている理由が分からない魔理沙は、首をかしげるばかりだった。
「ほら!ちゃんとホウキに乗せてよね!」
「なんだ、ホウキに乗りたかったのか?じゃあ、しっかり掴まってろよ?」
「えー!アタイも乗りたい!」
「分かった分かった。じゃあ二人で乗ればいいだろ?アタシは飛んでいくから。」
「うん!そうするー!」
「え?一緒には乗らないの?」
パチュリーがそう言った頃には
既に魔理沙は飛び去っていた。
「・・・バカ。何で分からないのよ・・・」
 
 
「とうちゃーく!」
二人は博麗神社のお賽銭箱の前に立っていた。
「せっかくだし、お賽銭も入れようか。」
「そうだなー!お賽銭を入れてチルノの無事をお祈りしよう!」
ちゃりん。ぱんぱん、こくっ。
二人はお賽銭を入れると両手を合わせて頭を下げた。
「じゃあ、そろそろ行こっか。」
「そうだなー!」
「ちょっと待ちなさーーーーーーい!」
叫びながら現れたのは、博麗神社の巫女、博麗霊夢。
「何を怒っているんですか?(のだ?」
「どーもこーもないわよ全く・・・」
「?」
「私の出番はどうしたのよーーー!もう帰る寸前だったじゃない!大体私は主人公なのよ?その私を出さないってどういう事なの?出たのにもうお話終わりかけじゃない!伏線とか回収してる時期じゃない!大体魔理沙の方が先に出て、何で私は出ないのよ!魔理沙結構重要っぽい役割なのに私の出番ここだけなんて許せないわ!これはもう異変ね!私のでない東方二次創作小説なんてもう異変よ!」
叫びまくっていた。魂の叫びだった。
「いや・・・そんな身も蓋もない発言をされても・・・」
「あーもー!作者は何をしているの!全く!もっと私を引き立てなさい!私を主役にしなさい!
もっと出演を増やして!博麗神社の知名度を上げるのよ!まずは・・・」
「なにしてるのかー?大ちゃん行くぞ~?」
「あ、待って~」
「・・・というわけで!こういう展開に持って行くの!そう!まさかのチーズケーキが伏線だったの!それで
魔理沙が足を滑らせたスキに魔理沙が敵に攻撃されるの!
それを私が華麗に救出するの!わかった?ってあれ?誰も居ないじゃない!あー!作者も次のシーンに
行こうとしてる!なにやってるのー!!もー!」
とても残念な巫女だった・・・
 
 
「にとりのテレビショッピングー!
はいこんにちわ!大変盛り上がっていますが、ここでCMに入りまーす!
今日の商品は・・これ!
イメージカメラ!
みなさん!写命丸文さんは何であんなにスクープが書けるかご存じですか?
それはなんと!このカメラを使っているからなんです!
このカメラは、自分が撮りたいなぁと思ったものを探してくれるんです!
文さんはこのカメラを使っているからスクープが書けるんです!
このカメラがあれば技術なんていりません!誰でも簡単に・・・」
ガシャァァァァァァァァァン!
窓ガラスを突き破って現れたのは、幻想郷一のブンヤ、写命丸文その人だ。
「良い度胸してますねぇ・・・私の技術はこのカメラのお陰だとでも?私は長年懸けて
撮影技術を磨いてきたのです!変な言いがかりは止めてください!大体このカメラ
貴方に頼まれてテストしたけど強制的に引っ張られて手首は痛いし大概デマだし
第一、三週間で壊れ・・・」
「あ、あー!わー!きーこーえーなーいー!ってことで、みなさん!今なら何と
12回払いの500幻想郷円!送料、手数料はこちらが負担します!返品は一切受け付けません!
そ、それでわさよならー!」
「待ちなさい!まだ話は終わってません!」
ズドーン!ドカーン!ズダダダダッ!ピチューン!
 
 
「長かったわね・・・」
「うん。異常に長かった。」
「長かったぜ」
チルノご一行はようやく太陽の畑に到着した。
太陽の畑では幽香が待っていた。その表情からは何を考えているのかが読み取れない。
「待っていたわ。」
「待たせたわね!」
「具体的に言うと3イベント分くらいは待ったわ。」
「お前もそっち側か・・・そう言う危ない発言はしちゃだめだぜ・・・」
なんのことかしら、と全く悪びれない様子で幽香が呟く。
「それで?何の用かしら?」
「うん!えっとね、ヒマワリの種を分けて欲しいの!」
「また突然、どうしたのかしら?」
「えっとねえっとね、最近あっちいの。あたいあっちいの苦手だから色々と調べてみたの。そしたらね、まりさがそれは幻想郷がしぃおーつーでおんだんかしてるんだって!」
「・・・」
「・・・」
「読者からの酷い真相だなって声が聞こえるのは私だけかしら?魔理沙?」
「偶然だな。アタシも聞こえたぜ。」
「えっと、聞きたいことは色々あるけど、とりあえず一番根本的なことを聞くわね。」
「いいけど、答えるのはアタイの助手達よ!」
「私達達勝手に助手になってるわ。」
「えっと・・・幻想郷には電化製品はあるの?」
「それは作者も必死に考えてたぜ。書いてる途中でそのことに気が付いてたけどな。」
「・・・貴方もそういう発言じゃない。」
「アタシは良いんだよ。歌って踊れる魔法使いだから。解説だってこなせるぜ。」
「まぁ、貴方の身の上話は良いわ。それで?誰がCO2を出していたのかしら?」
「それはだな・・・人間の里の人間に、えーりんの実験で出たCO2,にとりの商品生産でも発生してるし地底から出てる病なんかもそうなんじゃないか?」
「・・・引っ張った割りにはそれほど奇想天外なオチではないわね。」
「それは言っちゃダメだぜ。それについては作者も悩んだ末の結論なんだ。悪いのは作者の頭だぜ。」
「二人とも、少しは自重しなさい。もう発言に遠慮がなさ過ぎるわよ。
それに作者をバカにするのは止めなさい。」
「さ、三人とも何の話をしてるの?アタイにも説明してよ!」
「知らない方がいいこともあるんだぜ(あるのよ×2)」
口を揃えて三人が言う。
「むー・・・アタイだけ仲間はずれ・・・」
「まぁそういうなよ。またホウキに乗せてやるからさ。」
「うん!じゃあいい!」
「それでいいの・・・でも私でも断れる自信はないわね・・・」
「ん?何か言ったか?パチュリー?」
「な、何でもないわよ・・・」
「3人とも、話がそれてるわ。それで?ヒマワリの種を渡せばいいのね?」
「うん!ちょーだい!」
にこ~っと笑って手を出すチルノ。ぱしっ!と傘で叩かれる。
「いたっ!なにすんのさ!」
「私の向日葵を・・・あげるとおもう?」
「え?くれないの?」
微笑んだまま、幽香は答えない。
「じゃあ・・・借りていくぜ。」
「どうやって?」
「力ずくで。」
物騒な言葉を使っても幽香は動かない。
「いくよ!先手必勝!氷符・アイシクルフォール!」
「・・・」
「おいチルノ、相手が正面にいるのにアイシクルフォールは無いんじゃないか?」
「だって~・・・ついeasyの力で撃っちゃったんだもん・・・」
「いいぜ、ここはアタシに任せな!」
そう言い放つと幽香の周りにたくさんの星屑がばらまかれる。
「へぇ・・・」
幽香は微笑を崩さない。
「喰らえ!魔符・スターダストレヴァリエ!」
周囲の星屑が一斉に爆発を起こす。
と同時に幽香が飛び上がる。
「読んでたぜ!恋符・マスタァスパァァァァァァァァァク!」
「やった!?」
マスタースパークの直撃。3人の誰もが勝利を予感した。
「あらあら、どこかで見たような弾幕ね」
幽香は開いた傘を手に、平然と立っていた。傘を前にして。
「元祖を見せてあげようかしら?」
幽香は魔理沙に傘を向ける。その真剣(マジって読んでね)な顔に魔理沙は恐怖する。
「あれを喰らったらまずいぜ・・・」
と呟きながら横っ飛びで避けようとする。
・・・しかしそこにはチーズケーキが。
「・・・マジ?」
魔理沙は派手にすっころぶ。そこへ幽香のマスタースパークが。
「させないわ!大結界・博麗弾幕結界!」
突如現れた結界が魔理沙を防ぐ。
「霊夢!?どうしてここへ!?」
驚く魔理沙。無理もない。彼女の出番は終わりだったはず。
「ふふふ、あそこにチーズケーキを置くことによって私を登場するしかない場面へと仕立て上げたのよ!」
「作者がよく許可したな・・・」
「ええ。私をもっと登場させないと神様の力で受験を落とすわよっていったら割とあっさり。」
「お前は時々鬼だな・・・」
「へぇ・・・博麗の巫女のご登場というわけね・・・」
対する幽香はあまり驚きを感じていない。いや、それよりも楽しんでいる節が見える。
「じゃあまずは貴方にお相手して貰いましょうか・・?」
「望むところよ!博麗アミュレット!」
「よし。霊夢が相手をしてくれてるうちにアタシ達で対策を話し合うぜ。」
「ちょっと!私の戦闘シーンの描写はないの!?えぇい、しょうがないわねもう!」
幽香との戦闘でそれどころじゃない霊夢は叫ぶタイミングを無くした。
「アタイが倒すよ。」
チルノが名乗り出る。
「事を起こしたのはアタイだもの。アタイが決着を付けるわ。」
いつになく真面目な言葉に二人は一瞬きょとんとする。しかし、
「そうか、じゃあ隊長さん、頑張れよ(頑張ってね)。」
二人とも言葉を返す。
「しかし問題があるわね。」とパチュリー。
「魔理沙のマスタースパークをも防ぐのよ?チルノの攻撃で倒せるかしら?」
「う~ん・・・必殺技ならあるよ」とチルノが返す。
「必殺技?」
「うん。名付けて偽符・アイスファントム!」
「へぇ、どういう技なんだ?」と魔理沙が聞く。
「うん、アタイの氷で分身を作るの。それで攻撃をさせる、影分身みたいなものよ!」
二人はまた言葉を失う。今日のチルノは冴えまくってる・・・明日は幻想郷の終わりじゃないのか・・・
でもね、とチルノがやや暗い声で言う。
「肝心のエネルギーがたりないの。アタイも何度か練習したんだけど疲れちゃうのよね・・・
やっぱり使えないのかしら・・・」
三人はまたう~ん・・・と悩んでしまう。
「じゃあこう言うのはどうだ?アタシとパチュリーの魔力をチルノに渡す。」
「え!?できるのそんなこと?」
「まぁ不可能じゃないぜ。パチュリーはそれでいいか?」
「魔理沙が良いなら構わないわ。」「よし、決まりだな。」
ただ、とパチュリーが呟く。
「一つ問題があるとすれば霊夢が持つかどうかね。」
「どういう意味だ?」
「作者の花映塚は処理速度が異常に速いらしくて幽香までどころかステージ1をクリアできないらしいわ。
持ってあと3分じゃない?」
事実だった。作者云々の部分も含めて。霊夢はかなり押されていた。
「議論してる時間はないぜ。さっさと魔力を送るぜ。」
その霊夢は・・・
「パスウェイジョンニードル!」
無数の針が幽香めがけて飛んでいく。しかし傘によって全て防がれてしまう。
「面倒ね・・・」
なにか方法はないものか。模索していると魔理沙が口パクで何かを伝えようとしている。
「ち・か・ん・を・ふ・せ・げ?いや、じ・か・ん・を・か・せ・げ?かしら?なんだかよく分からないけど分かったわ。」
直線的な攻撃より広範囲にわたる攻撃で相手の動きを制限するのが得策と考えた霊夢は、
スペルを発動する。両手を広げながら。腋を見せびらかしながら。
「霊符!夢想封印・散!」
すると札やら弾やら日頃の彼女のストレスが辺りにばらまかれる。
「ストレスは余計よ!」
律儀にツッコミは入れている。
いや、どこかで油断をしたいたのかもしれない。
「そんなことをしている余裕があるのかしら?」
「っ!」
突然、周りに咲いていた向日葵が霊夢に絡みつく。
「きゃぁっ!」
「私はね・・?不機嫌なときほど笑顔でいる性格なの。わかるかしら・・?」
幽香は相変わらず不気味な程に微笑んでいる。傘を向けたまま。
一方チルノ達も焦っていた。魔力がまだたまらないのだ。
「お、おい!霊夢、やばいんじゃないか!?」
「まりさ!パチュリー!あとどのくらいかかるの?」
「後5分はかかるわね。」
「えっと・・・5分って?」
「・・・」
「えっと、もう少しかかるって意味だぜ。」
「なるほどっ!さすがまりさ!わかりやすいね!」
「・・・」
「あ、そう言えば文が・・・」
「ん?何か言ったか?チルノ?」
「あ、ううん!なんでもないよ!」
チルノは幻想郷のブンヤ、写命丸 文が言ったことを思い出す。
「もしそれが本当なら・・・やっぱアタイは冴えてる!天才ね!」
「どうしたんだ?チルノ?」
「まりさ、クイズを出すよ!」
「なんだ?こんな時に・・・霊夢がピンチなんだぞ?」
「いいから答えて!1万年と2千年前から○○○○!○に入る答えをパチュリーに言って!」
「何なんだ・・?」
「いいから早く!」
「わかったよ・・・なぁ、パチュリー。」
「ん?どうしたの?魔理沙。」
「愛してる。」
「・・・え?」
「いやだから、あ・い・し・て・る。」
その時パチュリーの頭の中で大戦争が起こる。
(え?何なのよ突然?どうすればいいの?笑えばいいの?泣けばいいの?怒ればいいの?待つのよ
パチュリー。落ち着いて・・・まずは素数を数えましょう。あれ?出てこないわ!私どれだけ慌ててるのよ!
落ち着いて。ただ愛してるって言われただけじゃない。ただ・・・ただただただt・・・・)
ここまで僅か0,2秒。
そして慌てたパチュリーは魔力をコントロールできず・・・大量の魔力が放出される。
「来たわ。ありがとう魔理沙、パチュリー。」
「え?」
「じゃあ行ってくるわ。霊夢は必ず助けるから。」
「あ、ああ。えっと、頑張れよ。」
性格が・・・かなり変わっていた。名前も漢字で呼んでいた。困惑する魔理沙に対して、パチュリーはまるで気にしていない。いや、耳に届いてすらいない。
「愛してるだなんて・・・愛してるだなんて・・・」
ぷしゅぅ・・・あ、頭から煙が。
「霊夢を放しなさい。」
「あら、貴方に何が出来るのかしら?」
「放せと言っているのよ。偽符・アイスファントム。」
刹那、幽香の後ろにチルノが現れる。
「!?」
驚き、マスタースパークを撃つ幽香。しかし背後に回っていたのは氷だった。
次々と現れるチルノ。手を開くと氷で出来た剣が現れる。
氷チルノに相手をさせている隙にチルノは霊夢の元へ行き、向日葵をほどく。
「大丈夫?」
「え、ええ。大丈夫だけど・・・貴方本当にチルノ?」
「ええ。待ってなさい。すぐ終わらせるわ。」
そう言い残してチルノ自身も参戦する。
「マスタースパーク!乱れ撃ち!」
幽香の傘から放たれる、いくつものレーザーが氷チルノを襲う。
砕ける氷チルノ。
「分身だけかしら?それでは芸がないわよ?」
そう言いながらも、幽香の表情からは余裕が消えている。
チルノは無言で片手を前に出す。
瞬間、幽香の両手に氷の輪が出来、身動きが取れなくなる。
「っ!」
「これでもまだ芸がないというのかしら?」
さらにチルノが手を開くと、手のひらに氷の球が出来る。一見ただの氷の球だ。
だが、幽香には分かる。
(あの球はとんでもない力を秘めている・・アレをぶつけられたら・・・私という存在が消えてしまう!)
「霊夢に対して・・・あれはやり過ぎよ・・・罰を受けなさい。」
「ダメだぜ!」
叫んだのは魔理沙だった。
「お前が殺したら・・・死ぬまでその罪を背負わなきゃならないんだぜ?
そんなの・・・辛い!絶対に辛い!だからダメだ!」
しかしその声は届かない。チルノはもはや膨大な魔力による暴走を始めていた。
手を突き出して、幽香に向かっていく。
ガシッ。
「っ!?」
突然チルノを羽交い締めにした者。それは分身した氷チルノだった。
チルノに残っていた僅かな理性。それが自分自身を止めた。
チルノは驚いていたが、「そうね・・・」と笑いながらスーッと落ちていった。
魔理沙に受け止められたチルノはすぅすぅ寝息を立てている。
「ははは・・・一件落着、だな。」
「そうね。」
霊夢、魔理沙、パチュリーは微笑みながら、それぞれの住処へと帰って行った。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~数日後・・・~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
博麗神社の場合。
「ふう・・・出番があってよかったわ。」
「確か霊夢はやられ役じゃなかったか?」
「何か言ったかしら?」
鬼の如き形相で霊夢が言う。
「い、いや、何もございません。出番があって何よりと存じます。」
「ふーん・・あ、そういえば魔理沙?」
「ん?どうした霊夢?」
「人間の里ってそんなに沢山の人間がいたかしら・・?」
「あ、あぁ。いたんじゃないか?」
「薬品を混ぜてCO2が発生する薬品なんてそんなにたくさんあるのかしら・・?」
「あ、あったような気がするぜ。」
「にとりの製品はハンドメイドじゃなかったっけ・・?」
「こ、工場を造ったんじゃないか?あはは・・・」
「今外の世界との結界を見に行ったら・・・要石が砕けてたのよねぇ・・・箒がぶつかったような跡もあったし・・」
「し、知らないぜ?あはは・・」
「幽香もそうらしいけど・・私も、不機嫌になればなる程笑顔になるのよ・・・」
とても笑顔の霊夢が言う。
「あ、アタシはちょっと急用を思い出したぜ!じゃっ!」
「待ちなさいっ!今日という今日は許さないわよ!大体私より出番が多いなんて許せないわ!」
今日も賑やかな博麗神社。だが後半登場しまくったにもかかわらず参拝客は残念な結果だった。
「作者うるさいっ!」
怒られてしまった・・・・
 
太陽の畑の場合。
「ちょっと紫。あんなにまでなるなんて聞いてないわよ。」
「ええ。だってそんなわけで、ってしか言って無いもの♪」
「なんですってぇ?そっちがそう言うことを言うならこっちだって・・・」
「あ、チルノ!」
「きゃぁっ!」(ガクガクブルブル
(このネタでしばらくは幽香をいじれそうね・・・)
紫は1人不敵に笑っていた。
 
湖の場合。
「そこでね!アタイが分身して氷の剣持たせて突撃させたの!」
「へ~すごいね!さすがチルノちゃん!」
「そーなのかー!すごいなー!」
妖精達の間では『アタイさいきょー説』が広められている。もっとも・・・
あまりみんな信じてはいないようだが・・・
「このヒマワリは・・・いつ咲くのかなぁ・・」
チルノと大妖精は水を毎日やっているが、一向に咲かない。
「夏まで、がんばろっ!」
「うん!」
妖精達は今日も賑やかだ。そして、今日も生き生きとしている。
 
 
                                ~END~   
 
 
  ~あとがき~
小説を書くのは大変です・・・
表現するのは難しいですね。挿絵を描く技術があればいいのですが・・・・><
とにかく書きたいように書きました。
私は「登場キャラが地の文を読む」というのが何故か好きなので、その要素を入れました。ほかにもたまにパロディとか入れてます。
伏線とかは・・・全部回収できてるかな・・><
書き方とか表現とかがヘタクソなのはごめんなさい。
時間があったらまた書きたいなぁとか思ってたり・・・
次も出来たら読んでくださいねっ!
読んでくださった方、ありがとうございました!
 
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【2010/03/25 15:07 】 | 小説 | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
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有り難いご意見
今更ながらですが
みにょです・ω・)ノ
読んでみたのですがとても面白かったのですよ!
キャラの特徴とかがとても表れていていい感じでした(^ω^)b
でぁでぁー
【2010/03/06 12:04】| URL | 実乃梨 #2a9f6d333d [ 編集 ]


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